小高い丘の上に建つ「アブ・バカール・モスク」。当時の王、アブ・バカールによって1892年から8年間かけて建てられたという。マレーシアの人たちは「アブ・バカール・モスク」のことをマレーシアで一番美しいモスク、と称えているそう。モスク内部はイスラム教徒以外は立ち入り禁止となっている。礼拝堂は約2000人収容でき、信者の姿があとを絶たない。晴れていたらジョホール水道へ沈む夕陽が見られ、とても綺麗なんだとか。「アブ・バカール・モスク」には、観光客の姿がほとんどないので、美しいモスクの佇まいが静けさと相俟って敬虔な気持ちにさせる。青い屋根と白壁とが美しいコントラスとなって、見るものを魅了する建物。その外観を見学するだけでも十分、価値があるだろう。ジョホール・バルを象徴する建物と言える。