「ジプニー」は、フィリピンを代表する乗り物で中の運転手さんに7ペソ(≒14円)程を払い、降りたい時は天井を叩くシステム。元々は、アメリカ軍が使用していたジープだったそうで置いていかれたジープを、改造してバスの様に乗合出来る乗り物に変化したそう。日本の公共バスとは全く違い、最初はどれだが分からないが、カラフルな車で大音量で走行しているのが目印。24時間、バスが通れないような狭い道も行き、降りたいところで乗りたい所で乗れるのが特徴。多くは、学生等が通勤で使用してたりするので旅行者向けではないが、フィリピン初心者には少し難しいそう。スピードとタイミングが必要な「ジプニー」、是非あなたも挑戦してみては。
◎料金
庶民の足というだけあって、価格も安く、セブでは初乗り6.5ペソ(13円)。大体はこの初乗り価格で行けるが、遠くなると8ペソ、9ペソと上がって行く。
◎路線
市内の大きな道路ならどこでもばんばん走っている。一見無作為に走っているように見えるが、ちゃんと路線がある。車の前、横に番号と行き先が書いてあるので、自分の行きたい方面のジープに乗る。ちなみにUSP-ESLの前を通るジープは基本は17番台と4番台。学校の前は、17B,C,D、そして4L(SMから)、4Mが通る。JYは、17番台と4番台が全て通る。学校、JYからでしたら、SM、Ayalaモールは4Lで一本。クラブの多いMangoAvenueは4C、17C。Colonなどのダウンタウンエリアは17番台、4B、4C、4Dが行く。いずれもJY対岸から出ている。JYから乗るとマルコポーロ方面やApasという方面に行ってしまうので、ご注意を。
◎乗り方
乗り方は、至って簡単。自分の乗りたいジープが来たら、手をひらひらさせたりして、乗りたい!という意思表示する。人差し指をあげる人も多い。停留所らしいものはないので、適当に乗りたい所でどうぞ。一時停止禁止の所は止まってくれない所もあるので、ご注意を。止まれば乗り込んで、これでOK!
◎支払い
支払いのタイミングはまちまち。適当に払えばOK。車掌さんみたいに後ろに誰かアシスタントがいれば、彼に渡して、運転手しかいなければ、運転手に渡る。この時、隣の人に料金を渡せば、隣の人がまた隣の人へ、とリレーをして運転手なり車掌さんに届けてくれる。渡す時「パリホグコ(タ)~」というのが一般的。(Please~という意味)お釣りがある時はまたリレーして返してくれる。たまにどこまで??みたいな事を聞かれる時もある。その時は、JY、SMみたいに言えばOK。
◎止まり方
自分の目的地まで来たら、降りたい!という事を知らせなければいけない。方法は色々。
①一言「ルガーラン!」と運転手に声をかける。
②コインで手すりをたたく。(これが一番効果的な気がする。)
③天井をたたく。これをした途端に止まるので、止まる何秒か前にすると良いかも知れない。時には警察がいたりして、止まれない事もある。もし、降りる所が分からなければ、運転手か車掌さんか、または乗客に、どこどこまで来たら教えてくれ。と言っておいたらよいかも。
◎注意事項
ジプニーではスリ、引ったくりに注意が必要。かばんはしっかり前に持って、目を離さないように。また財布や携帯電話を見せるのもあまりよkない。また、窓が開いているので、バイクが乗客のアクセサリーなどをひったくったりする事もあるので、アクセサリーなどは極力しないで、シンプル=質素な格好で乗った方が安全。また暗くなってからは余り乗らない事。
ジープはとにかく人を押し込んで走るので、隣との密着度は相当なもの。時としてお尻の大きなおば様が10センチの隙間にお尻をねじ込んでくる。そんな時は両隣にかかる圧力は相当なもの。これでも乗せるか?!と思う位乗って来るので、ラッシュ時には覚悟が必要。またエアコンはないので、窓は全開。熱気と排気ガスをモロに受けながら走る。だからか皆口にハンカチを当てている。ちょっと薄暗いジープの中でフィリピン人に混じってその狭い空間にいると、変な連帯感というのでしょうか、妙な気持ちになってくる。フィリピンにいるというのを、100%感じられる瞬間だと思う。 ジプニーに乗るのは、最初は勇気がいり、また行き先をちゃんと知っていないと、乗るのもためらわれると思う。セブ初心者で乗るのはなかなか大変かもしれない、乗り方が分かるようになると、安く行けるので重宝するはず。