10年の改装を経て2006年に新しくオープンしたオランジュリー美術館。モネが自身の大作睡蓮を飾る美術館を作る事を条件に8枚の絵をフランス国に寄贈するとを友人であり当時の首相のクレモンソー氏に話を持ちかけた事から始まった大改装。チュルリー宮殿(今のチュルリー公園)の中のオレンジ温室をその美術館にした光あふれる美術館。その名もオランジュリー(オレンジ温室/オレンジ園)。1927年開館しましたが2000年から2006年5月まで改修工事のため閉館していた。
中に入るとコンクリート打ちっぱなしの近代的で明るくなっている。そして地下にあった睡蓮の部屋は階上に。白く明るくガーゼのような布張りの天井からはさんさんと太陽が降り注がれている。曇りの日は間接照明で明るさを調整するそう。光の画家ClaudeMonet(1840-1926)にふさわしい演出だ。8枚のlesNymphéas(睡蓮)はそれぞれ4枚ずつ500㎡の楕円形の部屋の壁に飾られている。その絵のためだけの部屋なのだ、ここは。真ん中のいすに腰掛けてモネの最後の作品達と対峙するのが一番。