紀元80年にヴェスパシアヌス帝の命によって完成した巨大円形競技場「コロッセオ」。当時5万人以上の収容でき、長径188m、短径156m、周囲527m、高さ57mという建築物だ。「コロッセオ」ができる前、ここはネロ帝の黄金宮殿の一部で、ネロ帝の巨像があったのが名前の由来とされている。4階からなる外側は、下からドーリス、イオニア、コリント式の柱で飾られ、身分によって観客席は仕切られていたという。ここでは猛獣と剣闘士、剣闘士同士の戦いなどが見世物として提供された。後世には建築資材として、表面を飾っていた大理石や上層部の石材が持ち去られてしまったため、現在のような姿になっている。
教科書で見ていたものを目の前にすると、やはり圧巻だ。夜はライトアップされていてキレイである。日本語のオーディオガイドもあるというので、訪れた際はぜひ利用したい。ただ、切符売り場は常に行列ができているので、覚悟しよう。