「パンテオン」は現存する古代ローマ建築の中でも、最も完全な形を残す遺跡で、世界最大の石造建築である。すべての神々に捧げられた神殿で、紀元前27~25年にかけてアグリッパが創建し、118年にハドリアヌス帝が立て直した。
正面には古代ギリシア建築を思わせる堂々とした柱が並び、パンテオンの頂上部分は吹き抜けになっている。半球状の屋根から光が差し込み、建物全体を照らしてくれる。入口の左手奥にはラファエロの墓がある。また、エマヌエーレ2世やウンベルト1世の墓もここ「パンテオン」にはある。
かの巨匠ミケランジェロも「天使の設計」と称えた万神殿。その完全なるローマ建築は、間違いなく一見の価値ありだ。