巡礼者のローマへの入口となっていた「ポポロ広場」。ここで身元を調べられ、納税をし、ローマに入ることができたという。「ポポロ」は「市民」を意味する言葉である。1589年にシクストゥス5世により建てられ、ポポロ門はバロック期の建築家ベルニーニが装飾を施した。17世紀には双子教会と呼ばれるサンタ・マリア・イン・モンテサント教会とサンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会が建設された。さらに19世紀になって、噴水の整備や建物の改築、彫像の配置らを行い、現在の美しい「ポポロ広場」となった。
広場中央には、台座を含めて36.5mにもなるオベリスクが建っている。これは紀元前1200年頃造られたもので、かつて巡礼者たちの指標となったいた。