日本の大抵のガイドブックには掲載されている有名上海料理店「緑波廊酒楼」。エリザベス女王やクリントン元大統領などの要人も訪れたことがある名店らしい。夜の営業は、17時からということだったが、16時50分くらいに行ったらもう入れた。ちなみに予約はしていない。
メニューは一部の料理の写真入りで、中国語の他に、英語と日本語でも書かれていて分かりやすい。日本人の利用が多いということだろう。料理の種類はかなりあって、一瞥しただけでは到底決められない。干し豆腐と青菜の和え物は、青菜の苦み塩辛さが干し豆腐でバランスよく中和され、ビールのあてにちょうどいい。アスパラガスの料理は、シャキッとした絶妙の火加減に日本で食べる蟹とは違う黄色い蟹ミソのソースが独特の味わい。キヌガサタケのスープは、貝柱ベースのすっきりした味わいながら、スポンジのような外見で独特の歯ごたえのキヌガサ茸が良いアクセントになっている。煮た豚バラ肉は、ドカッと固まりで供されたのをウェイトレスさんがナイフとフォークで食べやすく崩してくれた。点心は盛り合わせだったので、11種類を一つずつ。いろいろ楽しめた。味は、どれもハズレのない美味しさ。誰でも安心して食べられるお店なのではないだろうか。