Myノート

ユートラベルノート シンガポール シンガポール

シンガポール

アジア
地域変更

ジョホール・バッテリー

 0  |  シンガポール | 名所

シンガポールの東端チャンギに位置する砲台

詳細 クチコミ 教えて 写真・動画 ···

ジョホール・バッテリー

ジョホール・バッテリー」とは砲台のことで、この砲台の場所はチャンギなので、シンガポールの東端に位置する。この砲台には、15インチ(38cm)という巨砲が3門設置されている。もちろん、現在残っているのは本物のではなく、外形を似せただけのレプリカ。15インチ(38cm)は砲弾の外径。余談だが、案内には砲身長は16.5mとあるが、当時の英国の同径の艦載砲は42口径で砲身長は16mだったので、この砲の砲身長も16mであったと推測する。ちなみに当時の主力艦(戦艦)の主砲は40cmが一般的であり、皆さんご存知の大和・武蔵の主砲は46cm。この15インチ砲は、英国全体で7門しかなく、そのうち5門がシンガポールに配備されていた。残りの2門は、確かドーバー海峡に設置されていたと思われる。シンガポールに配備された5門のうち、3門がこの砲台に、残りの2門は西部のボーナビスタ砲台に設置されていた。ちなみにボーナビスタ砲台と呼ばれてはいるが、実際の設置場所はボーナビスタロードではなく、クレメンティロードとホランドロードの交差点近くに設置されていたよう。

さて、「ジョホール・バッテリー」に配置された3門のうち2門はマレーシア半島側にも砲撃が出来たそうで、実際にシンガポールに進攻してきた日本軍に砲火を浴びせたそう。 しかし1門当りに準備された砲弾250発のうち、陸上目標の砲撃に適した榴弾は全く無く、全ての砲弾は対艦船に使われる徹甲弾だった。なので、日本軍に対して効果的な砲撃が出来なかったわけ。一般的な話では、殆どの大砲が海側にしか撃てなかったので、陸側から攻めてきた日本軍を撃退できなかったと言われている。それもあるのだろうが、砲撃に適した榴弾の配備が極端に少なかったので砲撃の効果があがらなかったというのも事実のよう。もっとも、榴弾の配備があろうが、又は、側を撃てようが、制海権も制空権もなかった英連邦軍に勝ち目は無かっただろうが・・。ちなみに、この15インチ砲はその大きなサイズから、モンスターガンと呼ばれていたとか。砲台の背後のプレートには、下に砲弾庫等のトンネルが現存していると書かれている。通気口らしきものが幾つか残っている。結局、これらの巨砲は抑止力として機能していたわけであり、実戦が始まれば無用の長物となってしまったと言えるのではないだろうか。

基本情報
  • ジョホール・バッテリーの住所情報コーストフォード・ロード オフ アッパー チャンギ・ロード ノース
  • ジョホール・バッテリーの電話情報65-6546-9897電話を掛ける
  • ジョホール・バッテリーの営業時間情報営業時間:(月-金)9:00-17:00
LINEで送る facebookで共有 ツイートに登録

ジョホール・バッテリーのタグ

記事最終修正日時
2013.03.07 07:58

Creative Commons — 表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本 — CC BY-NC-ND 2.1

トップへ