イスラム時代の華やかさより、どこか郷愁的な街並みが印象的なコルドバ。そんなコルドバのシンボルである「メスキータ」は、コルドバ駅からは徒歩で30分ほどの距離に位置する。「メスキータ」はイスラム教とキリスト教の二宗教が混在する建物である。後ウマイヤ朝を開いたアブド・アッラフマーン1世により、785年に建設が始まり、2世紀に渡って完成された巨大なモスクだ。支柱の途中までで700年×3回近く掛かって建築されたわけで、その時代時代を反映する造りとなっている。栄華を誇っていたイスラム文化の時代にはここぞとばかり大理石を使い、貧困時代には荒削りな石を使っているのが分かる。大きな時代の流れを見てとれるモスクだ。
通常の入場料は8ユーロだが、月曜から土曜の8:30~10:00、日曜祝日の11:00~13:00の間はミサが行われており、無料開放されているという。