マーマイトは2007年にパディントンベアをテレビのコマーシャルに起用しました。イギリスの児童文学「くまのパディントン」シリーズで主人公のパディントンは、いつもマーマレードのサンドイッチをトランクに入れて持ち歩いています。コマーシャルでは、彼が嗜好を変えてマーマレードではなくマーマイトのサンドイッチを食べてみたという設定です。彼はおいしそうにサンドイッチを食べますが、通りすがりの鳩は勧められるままにサンドイッチを食べるないなや「ゲー」と言って吐き出してしまいます。
マーマイトは本当にまずいです。私は大嫌いです。初めて口にしたときは涙目になりました。もう二度と食べたくないです。一度しか口に入れたことがないので、その味を表現するのは難しいのですが、正露丸に青汁を足したような味とでも言いましょうか。とにかく、こんなにまずい物が世の中に存在するのかというくらいまずいです。
そんなマーマイトですが熱狂的なファンも多く、一部のイギリス人にとっては懐かしい故郷の味で、海外旅行の際には必ずマーマイトの小瓶を携えて出かけるという人も少なくありません。マーマイト味のクリスプス(ポテトチップス)やクラッカーまで存在します。一癖も二癖もあるマーマイトは偏愛されるか毛嫌いされるかの両極端で、公式ホームページにも I Love Marmite と I Hate Marmite の二つの入り口があります。
マーマイトは濃い茶色で水飴状で独特のにおいがあります。通常はバターをぬったトーストの上に薄くぬって食べますが、スープのかくし味に使うこともあります。マーマイトの原料はビールを醸造するときにできるできる酵母で、ビタミンBを豊富に含んだ健康食品です。