ベトナムは2月にテトと呼ばれる旧暦のお正月を祝う。テトの時期には大型休暇に入りその前後にはすでにベトナムは実質的に休日ムードに入っており、商都ホーチミン市の交通量も先週はいつもの半分から2/3程度に減少する。慢性化している交通渋滞もテト期間中に限っては渋滞は解消するそう。その一方でホーチミン市内のビッグC(スーパー)店内は買い物客で溢れかえり、レジの待ち時間は30分以上という混雑。ここで購入された商品のほとんどはテト休暇の帰省時のお土産用として持ち帰るためのものだそう。ベトナムの農村部ではビッグCなどのスーパーの袋に付いている「ロゴ」は都会のモノとして喜ばれるそうだ。こうしたテト前の消費需要による商品不足や物価上昇を防ぐために当局は指定各企業と連携して対応をしているそうだ。ベトナムのほとんどの小売店舗はテトをはさんで1週間ほど閉店となる。しかし、ホテル内のレストランや外国人向けのレストランはテト期間も営業。農村部は別にして、都会部やリゾート地で外国人がテトで食事ができないという光景は10年前のベトナムであって、現在のベトナムではほぼ解消されたようだ。