カンボジアのシェムリアップ郊外にあるヒンドゥー寺院遺跡です。
有名なアンコール・ワット、アンコール・トム遺跡から離れて、さらに北上した位置に
ある為、ツアーなどではコースに入らないことも多いですが、芸術性からいくと、
ここの遺跡が一番すばらしいのではないかと思います。
アンコール遺跡の最高傑作という人もいます。
遺跡自体は、アンコール・ワットやアンコール・トムのように巨大遺跡ではなく、
こじんまりしていますので、圧倒感はないですが、かえって、回りやすいです。
遺跡は赤土の砂岩で造られており、とtれも柔和な雰囲気に仕立てられています。
バンテアイ・スレイとは「女の砦」という意味で、納得できる名称です。
そして、中央祠堂には、とても美しいデヴァータ像が刻まれており、「東洋のモナリザ」と称されて、その芸術性が、世界で高く評価されています。
赤い色とあいまって、見るものを魅了します。かつて、作家のアンドレマルローが
あまりの美しさに、像を盗み出そうとしたのもうなづけてしまいます。
また、壁にはヒンドゥー教の神話である「ラーマーヤナ」、「マハーバーラタ」といった物語の繊細なレリーフが刻まれており、その素晴らしさから、見るものを立ち止まらせてしまいます。
とても美しい遺跡で、かなりお勧めです。シェムリアップに行った際は、アンコール・ワットやアンコール・トムだけでなく、
バンテアイ・スレイを訪れてください。
・拝観料金はアンコール遺跡群の拝観料と共通です。1日券が20US$、3日券40US$です。