ベトナムホーチミンの目抜き通り、ドンコイ市場に位置する劇場、市民劇場。フランス統治時代に建てられ、ベトナム戦争中は南ベトナムの国会議事堂としてもつかわれていたそうで、そのため当時は無機質な外観に変更されたそう。
フランス式の街造りにはかかせない、規則正しく配置された街の突き当たりに街の象徴となる建物を置くビスタ方式に乗っ取ってこの市民劇場も建てられたのだ。
フランス人建築家がデザインした赤茶色の屋根に、随所にみられる細やかな装飾は、当時着飾った人々が市民劇場を訪れた雰囲気をそのまま伝えてくれる。
現在の美しい市民劇場の姿は、1998年、サイゴン300周年記念の年に昔の姿を復元させたもので、残念ながら一般への内部公開はされてない。
・内部の一般公開はされていない。