メルボルンに来たら、ここへも必ず訪れたいロイヤルボタニカルガーデン(Royal Botanical Gardens 王立植物園)。1842年に造園された歴史ある英国式庭園です。その敷地は約40万㎡もあり、約7kmの遊歩道が整備されています。敷地内には、1万2000種以上の植物が植えられており、50種類以上の野鳥が生息しています。また、訪問客は、毎年160万人以上にものぼります。英国王立学会の目的を受け継ぐ植物園キャプテンクックが、英国王立学会の要請により、はるばる南太平洋を目指した目的のひとつが、新しい植物を見つけることでした。このロイヤルボタニカルガーデンこそが、その目的を直接的に受け継いでいる場所なのです。オーストラリア建国の背景がここにあります。メルボルンにとって特別な意味がある公園メルボルンに数ある美しい公園の中で、このボタニカルガーデンと、キャプテンクックの実家があるフィッツロイガーデンは、メルボルンにとって、上記のように特別な意味がある公園なのです。この日も雲一つない快晴、気持ちよく公園内を散策することができました。
役立つ情報
◎感想
メルボルン市内は、観光客にはとっても便利な無料の乗り物が2種類もあります。その一つが、 今号のシティーツーリストシャトルです。市内主要13箇所に乗り降り自由です。ヨーロッパの都市や観光地にも、乗り降り自由なバスはありますが、無料では ありません。ユーロ圏の国の場合、安くても25ユーロ、バルセロナでは35ユーロ程度もかかりました。メルボルン市はなんて太っ腹なんでしょう。ご紹介し たこの植物園も入場料は無料です。その上、ボランティアによる園内無料案内も あります。英語が苦手な方でも、案内してもらうだけで、素晴らしい体験ができることと思います。メルボルンへ来たら必ずこの公園(植物園)へ寄ってくださ い。強くおすすめします。次号では、公園で撮影した野鳥の様子を紹介させていただきます。
他情報
たくさんの野鳥たち
この公園には野鳥が沢山棲息しています。その数50種類以上にものぼります。
今号は、私たちがカメラに収めた鳥たちと、パンフレットに掲載されている鳥たちについて、ご紹介します。
このパンフレットを見ると、メルボルンの公園で見かける鳥の種類が分かります。
あの鳥はどういう鳥なんだろう?と思った時には、このパンフレットを見てください。
Dusky Moorthen Gallinula tenebrosa と書いてあります。 |
Pacific Black Duck Anas superciliosa と書いてあります。 |
Black Swan Cygnus atratus と書いてあります。 |
こちらは黒鳥ファミリーです。 |
植物園内の地図
チルドレン・ガーデン | 「Princes Lawn」 | Plant Craft Cottage 付近 |
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エントランスを入って直ぐ右側には、チルドレン・ガーデンがあり、沢山の子供たちがのびのびと遊んでいました。 |
上記公園地図の番号20番付近 |
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Central Lawn 付近 | Dog Flat 付近 | WilliamTell Rest house 付近 |
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ギルフォイルの火山(Guilfoyle's Volcano)
王立植物園の最後は、新しく整備し直された「火山」です。ギルフォイルの火山は、1876年に築かれて、60年間、王立植物園の植物に水を与えるための貯水槽として使用されました。 現在は、メルボルンの重要な景観開発プロジェクトの一環として、このボルケイノは、新しく復元されました。
水性植物による自然浄化システム
また、貯水槽は、水性植物による自然浄化システムを取り入れています。このシステムと近似のシステムは、日本でも滋賀県の琵琶湖の一部で採用され、琵琶湖の水の浄化に役立っています。
ボルケイノ周囲 の植物
名前の由来について
最初の貯水槽は、王立 植物園の二番目のディレクター 、ウイリアム・ギルフォイル(William Guilfoyle)によって、重力式潅漑(かんがい)システムとして、火山性クレーターという形でデザインされたものです。このディレクターの名前が今 も採用されています。
他のゾーンとは、一線を画した風情
火山といっても、カルデラ湖を模して造られたものですが、その周囲には、火山性のサボテン類が植えられ、この植物園の他のゾーンとは、まったく違った雰囲気のゾーンとなっています。
利用方法
◎入場無料
◎一部エリアを除き、犬を連れての入場可能。ただし、短いリードをつけて係員の指示に従ってください。