ケアンズ・リージョナル・ギャラリーは、1936年にたてられた2階建てのブロック作りの美術館。1995年に改装され、現在のケアンズ・リージョナル・ギャラリーとしてオープンした。北クイーンズランドの多彩な文化に影響をうけたさまざまなアーティストの作品が展示されているほか、オーストラリア、アボリジニや世界の美術品を見ることができる。季節ごとの展示もある。今回ケアンズ・リージョナル・ギャラリーでは、陶磁器の企画展と、食をテーマにした絵画、それにたぶんアボリジニに関する写真展などをやっていた。1階の陶磁器展では、プリミティブなものから、中国や日本の作家の洗練されたものまで、世界中から、さまざまなスタイルの焼き物が展示されている。なんとなく姉妹都市の作家のものを集めているようだったが、違ったか。とても小さな美術館なので、すぐに見終わる。
2階では、「食」をテーマとした現代絵画が展示されていた。こちらは、かなりユニークな絵画もありまして、「食」というテーマの下で男女のエロスを扱ったものとか、まあ、前衛的なものが多数。何がいいのかは、よくわからないが、でも、こういうのを見るのは割と好き。普段見たことも、聞いたこともないような作家の作品が展示されていて、世界は広いんだなあと実感。テーマの設定も変わっていた。1階に来館者が感想を書けるようになっているノートが置かれていた。見ると、世界中の様々な国からやってきた人の感想が。というか、地元の人も、美術館に足を運んでいるのだろうか?外国人旅行者向けの美術館ではないはずだが。