パヌルル国立公園は、オーストラリア最北キンバリー地区にある国立公園。1892年の発見まで、アボリジニ以外の人々はその存在を知らなかったという秘境だ。パヌルル国立公園の見どころはなんといっても、砂岩質の岩山が幾重にも折り重なる奇景だ。この岩山は、今から3億5000年前に山脈から流れだし積もった砂岩が隆起し、その後2000万年におよび浸食によって作り出されたもの。丸みをおびた独特の形は、ビーハイブ(蜂の巣)と呼ばれている。ビーハイブは、オレンジと灰褐色の横縞の模様をもっているが、灰褐色の部分はシアノバクテリアの死骸が固くなったもの、オレンジ色は鉄ヤマンガンがさびた部分。
また、パヌルル国立公園のビーハイブは意外にも保水力が高く、砂漠地帯にもかかわらずコケや植物などが群生しているのを見られる。
パヌルル国立公園へは、4WDのツアーや飛行機から景観を眺めるものなどがある。好みに合わせてツアーに参加してみよう。