バリ東部最大の町、以前は「クルンクン」と呼ばれていて、26年前に貰った観光地図にはクルンクンの名が記されていた。300年以上の歴史を持つ古都。16世紀、ジャワのマジャパイト王国の影響下で、スマラプラの南、ゲルゲルに都を置くゲルゲル王朝が誕生し、バリの支配王朝となった。その後18世紀にスマラプラに遷都し、クルンクン王朝を興したが、地方の領主達も王国を興し、バリは統一王国から8つの王国が覇を競い合うことになった。19世紀後半、オランダの侵略により各王国が滅ぼされる中、クルンクン王朝は最後まで戦い続けたが、1908年、「最後の抗戦(ププタン)」を経て、クルンクン王国は滅び、バリ全土がオランダの支配下となった。スマラプラには栄華を極めた王宮跡が残る。また、オランダ軍との最後の抗戦を記すププタン記念碑も。かつてのバリの中心地とあってか、静かでとても美しい町。特に、町外れの川が印象的に残る。