北京の大通り「前門大街」の道路の中央を、当時を模した路面電車が走っている。南北に約800m。1924年に路面電車が開通したあと、1966年に北京のからすがたを消してしまったが、42年ぶりに復活したもの。架線がないところを見るとバッテリー(蓄電池)で走る電車だろう。電気自動車としくみは同じである。電車の外壁の部分はまるで絵に描いて貼ってあるような安普請な造りである。それでも立派に人を乗せて運ぶことができ、通りの南北を折り返し運転している。電車が近付いてくると,写真を撮ろうとデジカメを構える人間が後を絶たないが、いかにも轢かれそうで危ない。カメラに収めるほど古き良き電車には見えないが。北京には現在このような電車は走っていないので、物珍しいこともあるだろう。地下鉄2号線の前門駅を降りてすぐ南側に広がる街なのでアクセスはしやすい。100年前の街並みが見たければぜひ行ってみるのもよいかも(ただし街自体は偽造である)。
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