2008年北京オリンピックの開会式、閉会式の会場として使われた。国家体育場の地下鉄最寄り駅は、8号線の奥林匹克中心(オリンピックセンター)駅か奥林匹克公園(オリンピック公園)駅だ。地下鉄から地上に上がると、南北に広々とした通りのようなところに出る。国家体育場と国家遊泳中心(水立方)が少し離れたところに見える。この通りは、遮るものがなく、寒風が吹き抜けている。そして、しばらく北方向へ歩くと柵と小屋のようなものがあり、ここでX線の荷物検査を受ける。敷地内に入りしばらく歩くと、右手(東側)に鳥の巣、左手(西側)に水立方がある。とてもユニークな外観をしている。水立方が見学可能かどうか分からないが、今回は鳥の巣のみの観光。入場券は大人1人、50元だ。入場券には建物のみ見学可能なものと、Snow Areaといって、ソリ滑りくらいはできそうな雪遊びエリアへの入場も可能なものだ。
この建物は、鳥の巣を連想させる独特な外観が特徴的だ。中はいたって普通の競技場になっている。灰色と赤の組み合わせがなんとも中国っぽい印象である。北京の胡同なんかで、よく灰色の外壁がずっと続き、門の所などに赤地に文字や絵が描かれた紙が貼ってあるのを目にする。1階と2階の観客席にも入ることができる。2階に上がる階段は真ん中に手摺りがあり、途中での方向転換や割り込みを一切認めないかのように切れ目なく下から上までつながってるのが印象的だ。競技場の真上には屋根が無く、ここに何本ものワイヤーが張られている。このワイヤーを使って、式の演出をしたのだろう。観客席は下から上へ赤色から灰色のグラデーションになっている。1階には土産物売り場があり、トイレは手洗い場も含めかなり広い造りとなっている。
役立つ情報
鳥の巣の近辺は観光バスが数珠繋ぎでとまっており、いつ発進するかわかりません。したがって、よく確認して間をすり抜けないと危険なので歩くときに注意が必要です。