南京総統府は、南京ならではの数奇な歴史を辿った史跡である。
もともとは明初の皇族の庭園だったのだが、後に清代の地方行政政府となった。
そして辛亥革命後に孫文(孫中山)により総統府が置かれた。
また、幾度の戦いを経て、蒋介石が再び国民党の看板を掲げ、
ここを「総統府」とした。しかしその「総統府」も1年とはもたなかった。
現在、総統府は重要な歴史的文化遺産として保護され、
内部は博物館となっている。
孫文や蒋介石の執務室や会議室、中華民国の資料陳列館など、
また南京に現存する2つの古典園林の一つ煦園など見所は多い。
総統府は、南京城内では「夫子廟」と並ぶ主要観光スポットだ。