ローマ時代からの歴史を持ち、フランス第二の人口を有するリヨンの街を走る路面電車が2000年、低床、低騒音の最新車両となって復活した。人工が増え続けるにしたがって大気汚染なども深刻になり、自家用車の減少を促すためにトラムを導入、都市交通政策にひと役かっている。リヨンのトラム、さすが芸術の都を擁する国だけあって、デザインが素晴らしいこと。卵のような前面に対し、側面には街の様子が描かれていた。現在、リヨンにはT1~T4の4路線があり、メトロが走っていない都心部、および郊外をカバーしている。また、今年中にT3線に乗り入れる形で、Rhônexpressと呼ばれるエアポートシャトルが開業する予定で、世界的にもまれな、トラムによる空港アクセスが実現する予定。どうも専用軌道では100km/h近くで走るようで、こうした点も注目したい。
他情報
・一編成の定員200人
・全面の運転席のデザインはイルカをモチーフにしたもの
・車イスやベビーカー、足の不自由な人たち、高齢者も乗り降りしやすいように、乗降口はプラットホームと同じ高さにしてある。
また、自動収納式のドアステップも出るようななっている。