コニャックの町は100年戦争の間、フランスとイギリスとの間で何度も支配権が奪い合われた町、その後シャラント川沿岸での塩の交易権を得て、ワインやブランデーの生産地として発展してきた街。町の中を散策してみると、やはりコニャク生産という地場産業はあってもこの町も退職者の町。住む人を失った歴史があると思われる家屋が空き家になって佇んでいるのを見るとこの町が抱えている現実が目の前に迫ってくる。中世の街並みや古い建物、雄大に町を流れるシャラント川は観光客として訪れて身にはとても魅力的。
中世の町並みを残したコニャックのヴュー・コニャック地区には丸石を敷いた狭い通りがあり、15~18世紀の間に立てられた貴重な建物やロマネスク様式の教会が並んでいる。