フランス文豪、アレクサンドル・デュマの名作「モンテクリスト伯」。その物語の主人公が無実の罪をきせられ閉じ込められた流刑島イフ島は実際に存在する島。フランスマルセイユの沖合い3キロに浮かぶ小さな島がこのイフ島である。イフ島はシャトー・ディフと呼ばれる牢獄以外なにもない島。
このシャトーディフは、フランソワ1世の命令により、1531年に完成した建物。この城の役割は、敵からの防御でなく、敵がこの城を見て攻撃を抑制する役割をねらったものだったそう。その後海に浮かぶ小さな島であり、窓が少なく脱獄が難しい為、監獄として使われるようになった。当時は囚人の身分によってお金を払えば、窓やだんろのついた個室に入れ、金のない貧しい者は地下牢に入れられた。