ラ・コストは、マキル・ド・サド侯爵が領地として治めていた所。人工は400人足らず、地図もいらない小さな村だ。レストランや民宿が数軒あり、いかにも田舎の雰囲気たっぷりの街。
サド侯爵は、サディズムという言葉の由来となった人物。小高い丘の上にあるラ・コストの町の更にてっぺんに、今は廃墟と化したお城がある。町全体が急な石畳の坂になっているのだ。ラ・コストのサド侯爵の城はみごとな荒れっぷりで、昔の面影は無く今は廃墟となっていた。周囲に響き渡る蝉の声に、吹き渡る風。。。なんだか、平家物語を思い起こせられて、何とも言えない気持ちになった。サド侯爵の彫像が飾られているのですが、彼の華麗なる(苦笑)収監人生を物語るかのように、顔の回りが鉄格子のようなもので囲われている。