ヴィクトアリエン市場はミュンヘン最大の青空市場です。マリエン広場のすぐそばにあり、1807年からミュンヘンの台所として親しまれています。ここには、生鮮食料品をはじめ、雑貨、お花、ハチミツなど、140ほどのストールが立ちます。オーガニック食材を扱っているお店が多く、健康志向の強い人は、スーパーに行くよりもこの市場を訪れるそうです。
生鮮食品を扱っているストールのほかに、レストランやカフェもあります。テーブルも用意されており、いろいろなお店から好きなものを買ってきて食べることができます。色々なものを少しずつ食べたい人にとっては、このビアガーデン方式は最適です。
雑貨も充実しており、ポプリやタワシ風の動物たちがとてもかわいかったです。素材を確かめたかったのですが、東洋人の女の子二人連れが動物を手にとって見ているときに、店主に「さわるなー!」と怒られていたので、臆病な私は出しかけた手をひっこめてしまいました。
市場の敷地内には、きれいなお花でデコレーションされた像がいくつかありました。菊の花束を抱えた紳士の像は、ピンクに白のアクセントがかわいらしいのですが、日本人の私にとっては、この一角が墓碑のように見えてなりませんでした。キク科のお花が仏花のように見えてしまうのは私だけでしょうか。