ベトナム・ハノイから約10キロ。ホン川沿いの「バッチャン村」は“バッチャン焼き”と呼ばれる陶磁器の村として有名で、外国人旅行者にも人気のスポットです。もともと「バッチャン村」はレンガ作りが盛んでしたが、15世紀ごろから陶磁器作りが始まり、いまでは約100軒あまりの工房が軒を連ねる陶器の街となりました。16世紀頃からは日本へも輸出されていたようで当時日本人が注文し「とんぼ」をモチーフにした絵柄が一般的となり今でもその数は多いそう。
「バッチャン村」はそれほど大きくないので、ぐるりとまわっても30分ほど。ほとんどの工房は陶磁器を生業としているため、リーズナブルに買い物ができます。“バッチャン焼”は“昔安南焼”ともよばれ、日本の茶道家達にも愛用されたそう。しかし、昔ながらの方法で陶磁器を作る工房は全体の約30%に減ってきており、なかなかお目にかかれません。それでもさまざまな焼ものの中からお気に入りの一品をみつけたり、絵つけ体験をしたり、十分に楽しめる村です。手書きの絵付けは、どれ一つとして同じものはないので、じっくりお気に入りを探してみて。日本への発送サービスのあるお店もあるので、たくさん買っても安心です。
|
|
|
型抜き | ろくろ | 絵付け | 乾燥 |
---|---|---|---|
液体状の粘土を型に流し込んで成型します。 |
|
乾燥後、絵付けをします。 |
乾燥後、釜の中へ。冷却時には、急激な温度低下により表面のガラス質にひび割れが生じますが、それがまた趣があるそうです。 |
★バッチャン焼の絵がらの意味
・とんぼ:幸福
・井形:幸せ
・菊:豊作
バッチャン焼き | かごバッグ |
---|---|
日本でも有名なバッチャン焼。 モチーフは金魚、トンボ、はす等が良く使われています。 |
食器を買い物すると入れてくれるかごバッグ。素朴な感じが素敵です。 |