ハンセン病は現在では、治癒可能な病気だが、昔は死病と言われるほどで、容貌がひどく犯され、死んでいくという悪魔の病気だったそう。このハワイでも、19世紀にハンセン病がはやり、食糧や衣類は政府から与えられるものの、医師や看護師もいないモロカイ島のある居住区に隔離されたという悲惨な事実がある。その中で、活躍したのが「ダミアン神父」。
彼は、ベルギー人でありながら、ハワイで最も尊敬される人の一人。患者のために共同体をつくり、人間としての威厳を取り戻す手助けをした人。そして、彼もそのハンセン病にかかり49歳で生涯を閉じた。そんな彼の銅像が、ダウンタウンの州政府前にある。体は四角く、肌はただれていて、病の痕跡が見てとれる像。ハワイが50番目の州になった数年後、米国の首都にハワイを代表する銅像を2体選出する際に、選ばれたのもこのダミアン神父像。ただ大騒動もあったとか。また、病にかかる以前の姿をした銅像が置かれた博物館がワイキキにもある。
役立つ情報
ダミアン博物館
住所(日本語):130 オアフ・アベニュ ホノルル
住所(英語): 130 Ohua Ave Honolulu
電話: (808)923-2690
入場料:無
時間: (月~金)9:00~15:00
休館日:土・日