モクアイカウア・チャーチの目の前、アリイ・ドライブを隔てた海側に建っているのが「フリヘエ・パレス(HuliheʻePalace)」。1838年にジョン・アダムス・クアキニ(JohnAdamsKuakini)の住居として建てられたニューイングランド風の二階建ての家。クアキニ氏は、カメハメハ大王の重要なアドバイザーとして初期のハワイ王朝を陰で支えていた人物。1820年から1844年に彼がこの世を去るまで、公式に記録されているハワイの最初の知事として活躍していた。実際には、非公式ではあるが彼の前にジョン・ヤング(JohnYoung)という人物がいた。クアキニがこの世を去った後、この建物は、彼の息子(養子)の嫁、ルース・ケエリコラニ王女のものとなり、ハワイ王家の別荘となった。当時、外壁には溶岩と珊瑚が使用され、インテリアはコアやオヒアの木がふんだんに使われ、美しく装飾されていた。その後、1880年代にはカラカウア王の避暑地として利用され、改築・改装が行われたよう。
現在、フリヘエ・パレスは、ドーターズ・オヴ・ハワイ(DaughtersofHawaiʻi)という組織によって運営されている。この組織は、キリスト教プロテスタントの宣教師7人の娘たちによって構成されたハワイ文化を維持存続させる目的で作られた。当時の歴史を偲ばせる博物館とギフトショップになっている館内を気軽にガイドしてくれる。部屋は、全部で6つあり、実際に使用されていたコア材の家具や調度品が展示されている。庭園では、毎月コンサートが開かれ、心地良い海風とともに至福のひとときが楽しめる。
・入館料:$6