アロハスタジアムからほど近い丘の上にあるこちらの「ケアイヴァ・ヘイアウ」。ここは、神秘的という意味で、とても清々しくて心が穏やかになるような場所。癒し治癒のヘイアウで、ヒーリングスポットとしても知られている。
このヘイアウは、1600年代に建てられたものの、19世紀初頭にハワイの王族がキリスト教へ改宗し、原始宗教の信仰が禁じられてから、このヘイアウが破壊されたそう。かつて、3メートル近い高さだったそうだが、今では高さ1メートルほどの石垣が残っているだけに。医療施設として使われており、専門家メディカルカフナ(古代の祈祷師)であるラパアウがここに住み着き、病人の治療に当たっていたほか、ヘイアウ周りにある薬草のノニやティーリーフを使った施術を弟子たちに教えたり、今でいう医学校のような場所だったそう。小さめのティーリーフや、ヒーリングパワーを十分に集める為に、積み上げられた石があったりする。ヘイアウの裏手にはハーブ(薬草)を育てる庭園もあり、カフナたちは奥深い山中を巡って、様々なハーブを摘んだのだとか。ここ一帯は、ハワイアンにとっても、とても大切な場所だった事が分かる。ヘイアウの重要性が再認識された1951年には、ハワイアン社会の要人1000人や世界各地から医師までが集まって、このヘイアウを再開するために、古式にのっとった荘厳な儀式が行われたそう。ちなみに、神聖なヘイアウ内を荒らす人へは罰が当たると信じられていて、真珠湾を見下ろす高台に建っているのこのヘイアウに、真珠湾基地から兵士たちがやって来て、軍事施設の建築のため、ヘイアウの石垣を崩して一部の石を運び去ろうとした時、近隣のハワイアンは兵士にここは聖地だ、聖地を冒涜(ぼうとく)するのかと警告した。しかし、兵士達は作業を止ず、その後、この部隊は真珠湾で軍艦の爆発事故に遭い、死んでしまったと言う話もある。
心地良い空気を感じられるので是非お勧め。しかし、行く時は必ず神聖な気持ちを忘れずに。
役立つ情報
・効果・祈願-病気治癒・癒し