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レッドブル(クラティンディーン)

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日本には輸入できないタイ製のオリジナルバージョン元祖レッドブル(RED BULL/クラティンディーン/紅牛)

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澳門の街の売店でよく見かけるのがこのレッドブル。俗に『ゴールデンブル』と呼ばれることもある。『成分無調整』と言う人もいる。日本に輸入されているものとは外観上は全く違うが、中身もかなり違う。このオリジナルバージョンはタイ国内仕様の製品で基本的には輸出はしていないので他国での入手は難しいが、澳門はライセンスの問題で販売が可能らしく、『For Macau Only』と書かれた瓶入りの商品もある。

そもそもレッドブルの成り立ちは、タイに住む華僑が現地の人向けに安い栄養ドリンクを開発したことに始まる。それまではこの手のドリンクは大正製薬の『リポビタンD』(中国語で利保健D)がアジア各国で販売されていたが、いかんせん価格が高く一般人はあまり飲むことができなかった。そこでリポビタンDを徹底的に調べて遜色のないものを造り、低所得者向けに安い価格で売り出したのがこのレッドブルなのである。その後偶々タイを訪れていたオーストリアのビジネスマンが、欧米には『栄養補給飲料』というものが存在しなかったため「これは売れる!」と判断し、交渉の末海外での販売権を獲得、そして世界中に広まることになり現在は親会社がレーシングチームを持つまでに成長した。ただ、オリジナルに比べ若干の変更点があり、オリジナルは無炭酸だが海外向けのものは炭酸飲料で、甘さも押さえ気味である。缶のデザインもシルバーを基調にと変更されている。

しかし、発売当初は成分をオリジナルにほぼ忠実に製造したのでカフェインとタウリンの含有量が非常に多く、アルコールで割って飲み体調を崩したとか死人が出たとか言われたため一時期は販売を禁止する国があったたらしく、最近はその輸出先の国の制約に合わせて成分を調整している。日本で売っているものはタウリンが薬事法に抵触するためタウリンは入っていない。

この元祖オリジナルは1本(250ml)にカフェイン80mg、タウリン1,000mgを含有しているとのことで、注意書きに『1日3本まで(それ以上飲むな)!』と書いてある。医薬品を除き海外の製品で一日当たりの摂取量制限が明記されているのは珍しいのではないだろうか?味はリポビタンDをもっと甘くした感じ。

澳門市内ではどこに行っても1本4~6パタカで売っているし、一人24本までなら個人輸入で日本への持ち込みも可能である。

澳門ではほぼ全土で売っているが、香港では重慶マンション1階のインド料理の惣菜屋でしか売っていない上、1本7元もする。

(2011年に香港・北角の売店で目撃情報有り)

甘いものが嫌いでなければ暑い澳門でバテ気味の際には快晴の空の下でキリっと冷やして飲んでみるのもいいと思う。

なお、タイ語では『クラティンディーン』と言って瓶入りものもあり(澳門で購入可能)、中国では『紅牛(フォンニュー)』と書いてあるもの(缶のデザインはほぼ同じだがプルトップになっている)を売っているが中身が薄い。偽物の本家中国では更に数種類の類似品がある。

たいして高いものでもないので、話のネタにでも一度飲んでみたらいかがだろう?但し、就寝前と泥酔時はやめておいた方が無難。

甘いのが苦手な人は水割り(冬はお湯割り)で飲むと丁度いい。

発祥はタイだが、現在貿易本社機能はシンガポール、工場はベトナムだそうである。F-1チームを有しているレッドブルとは別会社。

 

注意:アルコールとの因果関係は証明されていませんが、タウリンが人体に与える影響などは無視できない場合もあるので、くれぐれも危険或いは危険と思われる飲み方はしないようにして下さい。特に『レッドブル』+『アルコール』+『血圧降下剤(バイアグラ等)』の同時服用は危険です。また循環器系の持病がある方にもお勧めできません。どうしても試してみたければ自己責任で。

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記事最終修正日時
2013.03.07 07:58

Creative Commons — 表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本 — CC BY-NC-ND 2.1

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