ヴェネツィアのカーニバルは世界三大カーニバルのひとつである。霧に包まれたヴェネツィアの街の中を仮面をつけ、マントを身につけ仮装したした人々が行き交う幻想的なものだ。仮面は露天で売るものあれば、重厚な店構えでもっともらしく売っているところもある。昔は貴族もお役人も市民もみんな一緒になって楽しんでいたそうだ。無礼講ということだろう。人々はお互いに仮面をつけて、自分の身分や正体を隠す。日本語では「謝肉祭」と訳され、キリスト教の四旬節という時期の前に行われる。今では、宗教的要素よりもイベントの要素が強く、たくさんの観光客が集まるお祭りだ。地元の人よりヴェネツィア以外の町や国から来た観光客がほとんどということだ。日程は毎年変わり、1月末から3月上旬までで2週間くらいだ。タイミングが合えば、カーニバルに参加してみるのも面白いだろう。