フィレンツェにある地元に愛されている食堂「トラットリア・ダ・ベンヴェヌート」。ハッキリ言って、無理せずにオイシイ食事がいただける店店だ。ミシュランに掲載されるようなレストランではないので、あえて「食堂」と表現させていただくが、値段と質、サービスのバランスがとれた、長く通いたくなるような食堂である。店内の雰囲気は地味ではあるが、とても清潔感があり、心地良い。
前菜は、トスカーナ風のプロシュートだ。さらにあえて魚の燻製をオーダー。マグロ、サーモン、太刀魚の燻製にレモンを搾りかけて、その下にスライスされたルッコラとともにいただく。あらかじめ振られた、香りの良いオリーブオイルととても良いバランスで、驚くほど美味しい。パスタは、やや固めに茹で上げられたスパゲッティーニなのだが、結構な量なので日本人には二人分でも良いかも。そして、メインの牛フィレ肉のトリュフのスライス添え。フィレ肉は分厚く、程よいレアーで仕上げられ、上にはスライスしたトリュフが添えられている。言うことなしに、美味しい。また、揚げ物もまたオススメだ。付け合せででてきたカルチョーフィのフライなんかは、白ワインと一緒に極上に楽しめる。
さすがは地元の人から愛されている名店。そのたしかな味を、ぜひ一度お試しあれ。