カライア橋左岸からすぐのところに位置する「サント・ベヴィトーレ」。雰囲気も良く、伝統的な料理から、フュージョン系のイタリア料理まで楽しめるレストランだ。さらに、ワインも充実しており、店内にはずらりとワインボトルが並ぶ。スタッフもとてもフレンドリーな対応だし、一皿一皿に創意工夫やこだわりを感じられる料理がいただける。
今回オーダーしたのは「赤カブのムース、山羊のチーズソース添え」(8.25ユーロ)。赤カブ独特の香りと、ほんのりチーズの香りが口いっぱいに広がり、ムースならではの、口の中でゆっくり溶けていくような優しい舌ざわりが味わえる一品。家庭では決していただけない手の込んだ料理である。「水牛のモッツァレッラ・チーズのスペック(ベーコン)巻グリル」(8.25ユーロ)は、シンプルな料理なだけに、素材選びのこだわりを感じる美味しさ。感激の味だ。そして、ドルチェは「マスカルポーネ・チーズのチョコレートソースがけ」(5.00ユーロ)をチョイス。マスカルポーネ・チーズとはティラミスにもよく使われるチーズである。クリーミーだけど重すぎず、チョコレート・ソースも程よく苦味が効いていて、なめらかで美味しい!
不景気のイタリアにもかかわらず、2時前には行列ができるほどの人気店。ランチは1時前に、ディナーは予約を入れた方が良いだろう。素敵な雰囲気の中、美味しいワインと料理を楽しめる。地元でも人気が高い「サント・ベヴィトーレ」は自信を持ってオススメするお店だ。