日本をはじめ各国のガイドブックに掲載されている有名なお店「トラットリア・カミッロ」。ネットなどでも「おいしいレストラン」とか「オススメのレストラン」とか紹介されていたりする。が、はっきり言って「イマイチ」なお店だ。
店内の雰囲気はフィレンツェにありがちな感じで、悪くないのだが、運ばれてきたメニューを見てびっくり!!値段ががものすごく高いのだ。この店構えで、この値段というのは、ちょっと予想外である。アンティパスト(前菜)の平均価格は15ユーロで、食べてみたい、と思わせるような魅力的な料理は18ユーロする。テーブルに運ばれてきた料理を見てさらにびっくり!これだけの食材を使ったものなのに、料理の盛りつけが素人以下なのだ。しかも、皿も小さな小皿で、外食を楽しんでいる雰囲気がちっとも味わえない。オーダーした「カラスミとフィノッキオのサラダ」の味は、それは珍味だからお酒にはよく合うし、素材の味がしっかり生きていて美味しいのは美味しい。メインもまた、質素な皿だ。味も、この値段を出すのであれば、もっと美味しいお店はいっぱいある、といった感じ。決してまずくはないのだが、コストパフォーマンスが悪い。しかも、カメリエーレも食べている最中にどんどんお皿を下げようとしてくる。
お金と時間に余裕がある旅であれば、「トラットリア・カミッロ」で珍味を味わうのも良いかと思うが、フィレンツェにはここより安くておいしいお店がたくさんあるので、正直、あまりオススメできない。