「イル・ジョヴァ」はカジュアルなトラットリアである。店内は手狭で、30人も入ればギュウギュウ状態だ。歩くスペースがないほど、混雑した店内は活気があって、楽しく食事ができる。ウエイトレスの女性も気さくで、とても雰囲気が良い。
前菜の盛り合わせはオススメだ。今回オーダーしたパスタは、イノシシ肉のソース和え。そして、セコンドは焼いた肉に、トロペアという甘い赤タマネギとザクロの実を煮込んでできたソースをかけたもの。肉は柔らかくて、玉ねぎは甘くトロリとしており、ザクロのちょっと甘酸っぱい香りが絶妙のコンビネーションである。柔らかさとカリっというザクロの実の食感もまた面白い。量が多いので、女性なら2人1品づつでおなかいっぱいになってしまうだろう。
フィレンツェ周辺で作られたキャンティをボトル1本にお水、前菜、プリモ、セコンドを1品づつオーダーし、最後にコーヒーでお値段一人30ユーロ。少し中心街から離れるが、ぜひお試しあれ。予約すれば待たずに入れるので、予約していくことをオススメする。