ミシュランの星を取ったこともある有名なレストラン「ヌォーボ マッチェーロ」。ミラノ風カツレツが有名なお店で、大半のお客さんが頼んでいる気がする。ここの料理は奇を狙わず、正統な味を目指しつつも新しいニュアンスも含んだものだ。真似して自宅でも作れそう品々。だが、カツだけは子牛の新しいのが手に入らないので、日本では無理だろう。
やはり「ヌォーボ マッチェーロ」の特筆すべき料理はミラノ風カツである。日本のとんかつとは違うし、その辺のコトレッタアッラミラネーゼともまた違う。子牛を厚く切り、バターを使った油でじっくり揚げてある。ピンクの肉がジューシーな出来具合で、味付けは岩塩だけだ。アンティパストもプリモも小ぶりで食べやすい。
かなりひっそりとした場所にあるが、カツ好きには見逃せない情報だ。「ヌォーボ マッチェーロ」のカツを一度、食べてしまうと他店の薄っぺらいのでは物足りなくなるはず。ちなみにお値段は2人で90ユーロほどと、そこまで高くもない。