ミケランジェロ広場近くにある5ツ星ホテル「ヴィッラ・ラ・ヴェデッタ」内にあるレストラン「リストランテ・オニチェ」。一般にホテル内レストランは高くておいしくないというイメージがついて回るが、ここのはそのイメージを払拭させてくれる。テラス席もあり、天気の良い日はテラスでの食事がオススメだ。ホテルのエントランスからレストランにいたるサロットは落ち着きがあり、優雅で、ゆっくりリラックスできる素敵な空間だ。
魚のコースからの第一の皿は、グリーンのほうれん草のソースの上に載った西洋キャベツの中に、イイダコが入った一品。とてもやわらかく煮込んであり、意外にもグリーンのソースと抜群の相性である。ジビエのパスタは、猪の肉がちょっと酸味があるものの臭みもなく、とてもあっさりといただける。パスタの種類は、Chitara(キターラ、ギターという意味)と言い、ギターの弦を張ったようなところに練った生のパスタを押して細長い麺にしたものだ。魚コースのセコンドは、小さな一皿にいくつもの種類の魚、貝、温野菜を集めているにもかかわらず、バランスよく一緒に食べられる、なかなか他では見られないメニュー。また、お肉料理のセコンドは凝っていて、プルーンをウサギの肉が巻き、更にその周りをパンチェッタが巻いている。ウサギが苦手な人でもオイシクいただけるだろう。肉の下は、ニンジンのパテとなっている。
そして、美味しい食事の後は、ドゥオーモも眺められる素敵な景色とともに、ゆっくり食後酒を楽しむなんていかが?