ナポリで食べるピッツァとまるで変わらず楽しめるオステリアが「イル・ピッツァイオーロ」。ナポリ出身のファミリーが経営するお店だ。基本のピッツァはマルゲリータ。分厚い生地に、食感がモチモチとしているのが特徴だ。モッツァレッラチーズは、当然ながら水牛のミルクから作られている。そして、多くのナポリ人が絶賛するピッツァが「Pizza salsiccia e friarielli」。トマトソースを使わないが、イタリアンソーセージの塩味とラパ菜の甘くて苦味のある味が絶妙なバランスである。さらに「イル・ピッツァイオーロ」でオススメなのが、メニューの一番最初に書かれている「Antipasto(アンティパスト、前菜)」だ。ナイフを入れると、モッツァレッラ(正確には、ブッラータ)からストラッチャテッラ(ほぐしたチーズと生クリーム)が流れ出てくる。こんなものがナポリに行かずともフィレンツェで食べられるとは、奇跡と言えよう。上から振りかけられた香り付けのオレガノとの相性も抜群だ。ランチは比較的予約がなくても入りやすいが、ディナーは絶対に予約をしていったほうが良いだろう。