女性一人でも気軽に立ち寄れて、昼から美味しいつまみと、かわいいイタリア人店員の男の子と、イタリア・ワインが楽しめる店。それが「イル・サンティーノ」だ。看板も掲げていない小さなワイン・バーである。店内の雰囲気も素敵で、ワインはもちろん、ワインに合う美味しそうな料理もズラリと並ぶ。テーブルは4つだけで、オープンしたてということでキッチンもピカピカ。そしてレンガ造りの壁に、梁の渡った天井、という内装はワインを楽しむには最高の雰囲気。
レバーのテリーヌとかぼちゃのクリーム仕立てをつまみに、赤ワインをいただく。ガラスのショーケースには、イタリアのチーズはもちろん、フランスのチーズやサラミ類なども並ぶ。スローフードをモットーとしたお店ということだ。なるほど、かぼちゃのクリーム仕立てもほんのり、かぼちゃ以外の野菜の甘さが感じられ、ひと手間かけた手作り感を感じる一品。そしてレバーのテリーヌは、レバーの中にほんのりチーズが入っていて、臭みを全く感じない。しかも、表面がほんのり焦げ気味なのだが、このお焦げが苦くない。それどころか、サクサクッとした歯ごたえで、とても美味しい。思わずワインをおかわりしてしまう味だ。メニューに値段の記載は一切ないが、かぼちゃのクリーム仕立て、レバーのテリーヌ、グラスワイン2杯で15ユーロ。パン(トスカーナパン)はおかわり自由である。
もう一つ「イル・サンティーノ」のオススメポイントが、早番の男の子がすごく可愛いところだ。しかも、とてもフレンドリーで英語も話せるらしいので、一人旅でワインと食事を楽しみたい人にはもってこいなのだ。お昼にふらりとこんなお店で昼食なんていうのはいかが?安心して立ち寄れる場所だ。ただし、お店の外観は非常に目立たないので、お見逃しのないように。