フィレンツェの下町にあるトラットリア「イ・ヴィナイーノ」。20席もない小さなお店で、入り口すぐの立ち飲みバールには、昔から常連の地元のおやじ達が一杯引っ掛けているといった様子だ。素朴な雰囲気の店内で使用されている木のテーブルからは、手作りの温かみが感じられる。美味しいトスカーナ料理が食べたくなったら、いつも駆け込むオススメの場所だ。
前菜にはBruschetta(ブルスケッタ)がお奨めである。どれも本当に鮮度の良い素材で、丁寧に作られている。Porchetta(ポルケッタ−仔豚の丸焼き)は香草を挟んでじっくり焼き上げた肉で、表面がクリスピー、中はしっとりしていてとても美味しい。何枚かスライスしてもらう。Bisteccaalla Fiorentina(ビステッカアッラフィオレンティーナ)は脂が無いのにとても柔らかいキアナ牛。このステーキは、トスカーナ州ならではの絶品料理だ。特に「イ・ヴィナイーノ」は火の入れ具合が最高。もいろん、焼き具合はリクエスト可能である。肉汁を噛みしめながら、味わって。デザートは自家製で日替わりとなっている。