サンティッシマ・アヌンツィアータ広場正面に建つ「サンティッシマ・アヌンツィアータ教会」。「受胎告知を受けた最も尊き聖母」」という意味を持つ教会で、子供がほしい人にはご利益があるという。1250年に創建され、1444年から1481年にかけてミケロッツォらによって再建された。ファサードを飾るポルティコはジョヴァンニ・バッティスタ・カッチーニがほとんど手がけているが、中央のアーチだけはアントニオ・ダ・サンガッロ設計と言われている。
教会両側の回廊の円柱には、水色のテラコッタに子供の姿が彫られている。子供の体にぐるぐると巻きついた白い包帯のようなものは、産着をイメージしたものらしい。また、サッコやポントルモらによる貴重なフレスコ画も見ることができる。