1231年にパドヴァ郊外で生涯を終えた聖アントニオに捧げられたロマネスク・ゴシック様式の教会。8つのドームと鐘楼からなり、エキゾチックな雰囲気を感じさせる外観である。堂内左にある聖アントニオの聖遺物箱には、多くの捧げものや、祈りを捧げる人が絶えない。正面主祭壇にあるキリストのブロンズ像はドナテッロ作のものだ。聖堂入口の広場にある像はヴェネチア共和国傭兵隊長のガッタメラータの騎馬像で、これもドナテッロの作品とのこと。また、サント礼拝堂には、聖アントニオの墓があり、壁面には彼の生涯が描かれている。
イタリアで最も有名な巡礼地である「サンタンニオ聖堂」。熱心な信者が集まるためか服装のチェックは厳しい。サンダルやショートパンツ、タンクトップなど肌を露出した格好では入ることが出来ないので要注意。イタリアで最大の巡礼者が訪れるというこの教会には年間500万人の巡礼者が訪れる。