「バルディーニ庭園」はピッティ宮の一部、銀器博物館、衣装博物館、そしてボーボリ庭園の共通入場券を購入しないと入れないので人が少ない。そんなわけで、ゆっくり、のんびりしたい人にはオススメの場所である。
出入口は2か所あって、Via GiorgioとViadei Bardiだ。ピッティ宮を見学してから「バルディーニ庭園」に行くなら、ボーボリ庭園からVia Giorgioの出入り口に向かうのが良いだろう。園内各所にはベンチがあるので、好きな場所を陣取って心行くまでのんびり出来る。また、バールもあるので、緑に囲まれながらフィレンツェ市内の景色とともに優雅な気分でお茶をいただくのも良い。貝で彩られたモザイクやあちこち無造作に置かれたテラコッタの壺などあるので、陶芸好きの人はチェックしてみて。そして、「バルディーニ庭園」の目玉は、バロック様式庭園である。正直言うと、こじんまりしているので、近くで見るより遠くから眺める方が美しい。ベルサイユ宮殿の庭園やイギリス様式の庭園のように、豪華さや荘厳さはないが、フィレンツェ・サイズの小さな庭園で、愛読書を片手に心癒される時間を気ままに過ごしてみてはいかが?