ボーボリ庭園後方の丘の上にある「ベルヴェデーレ要塞」。1590年から1595年、ブォンタレンティにより、主にピッティ宮殿を守るために建設された。1951年までは軍隊の所有であったが、その後、フィレンツェ市に引き渡されている。さすが要塞だけあり、ここから四方への眺望は素晴らしい。「ベルヴェデーレ」とは「展望」を意味するのだが、まさにその名の通りの絶景が広がる。夏にはイベントが盛りだくさんで、展覧会が開催されたり、映画が上映されたりする。夏の夜、特別に設置されたバールで生演奏を聞きながら一杯やるのもとてもロマンチックである。蚊よけのため灯された柑橘系の香りがするろうそくが、より一層幻想的な雰囲気にする。
フィレンツェという街は高台から眺めたときが一番美しい。いつ、何度見てもうっとりするほど綺麗で、時が経つのを忘れてしまうほどだ。「ベルヴェデーレ要塞」からの眺めは特にオススメだ。