ピッティ宮の裏側にある「ボーボリ庭園」。丘いっぱいに緑が広がる典型的なイタリア式庭園だ。ここでは、世界的にも有名な芸術品がたくさん見られる。そのうちのひとつが「バッカスの噴水」。フィレンツェが誇る、ルネッサンス時代の偉大な画家ヴァレリオ・チーゴリの作品だ。ピッティ宮の左側から入ってすぐのところにある小太りな男性が亀にまたがってる像が見られる。かなりインパクトのある作品だ。このモデルの男性は実在してたようで、大きさも実物大なんだとか。
そして、この「バッカスの噴水」のすぐ近くにあるブオンタレンティ作(16世紀後半)の「グロッタ」。「ボーボリ庭園」の一番の見どころといっても良いかもしれない。「グロッタ」とは「グロテスク」の言語になったと言われてる。でも「グロッタ」という言葉そのものはイタリア語で「洞窟」を意味する。たしかに、この建物の中は人口で作られたものだが、天然の鍾乳石が使われている。この洞窟は3つの部屋に分かれていて、ギリシャ神話を題材とした複数の芸術家たちによる彫刻がある。この彫刻と壁画のコンビネーションもまた素晴らしい。「グロッタ」は入り口に柵があって、通常中に入れることはできない。
他にも「ボーボリ庭園」内には「ネプチューンの噴水」や「豊穣の像」など見どころが多い。