アッシジはイタリアの国の守護聖人であり、第二のキリストと呼ばれる清貧の聖人フランチェスコが生まれた街です。イタリア人だけではなく、全世界のカトリック教徒の巡礼の地となっています。
聖フランチェスコは、12世紀の後半にアッシジの裕福な織物商人の家に生まれました。裕福な家庭に生まれたがゆえに放蕩生活を送っていましたが、ある日、彼は神が語りかける声を聞きました。
1206年に聖フランチェスコは、サン・ダミアーノ教会の十字架から「早く行って私の壊れかけた家を建て直しなさい。」という神の声を聞き、自らの財を投げ打って荒れ果てた教会の修復を行いました。それがここサン・ダミアーノ修道院の礼拝堂であるといわれています。
清貧と自然を愛する聖フランチェスコの歩みはここから始まりました。以来、聖フランチェスコは生涯を神に捧げる修道生活を送りながら、貧しい者や病める者たちのために尽くしました。
この修道院は聖フランチェスコの弟子である聖キアーラが信仰生活を送った場所でもあります。