アントニオ・ディ・ヴィンチェンツォの設計により、14世紀に建設が始まったが、現在も下半分までしか完成していない「サン・ペトロニオ聖堂」。ゴシック様式で、イタリアでも屈指の大きさと美術品の数を誇る。まるで聖堂内が美術館であるかのような充実ぶりだ。初期ルネサンス傑作のひとつでもある「聖母とキリスト」の彫刻が中央入口に飾られ、その左右には「聖ペトロニオ」「聖アンブロージョ」が守っている。
正面のファザードの上半分のレンガが露出しているという未完成の聖堂には、完成にはない不思議な魅力を持ちあわせている。内部には素晴らしい美術品も揃っているので、ボローニャを訪れた際にはぜひ、立ち寄ってもらいたいところだ。