ピエンツァは、シエナの南、モンテプルチャーノとサン・クイリコ・ドルチアの間にある、トスカーナの雄大なパノラマを見晴らせる小高い丘の頂上に建てられたとても小さな町です。
ローマ教皇ピウス二世の命によってルネッサンス期に新しく誕生した「理想郷」で、市街地の歴史地区は1996年に世界遺産に登録されています。生まれ故郷だったこの場所を理想郷に作り変えようとしたローマ教皇ピウス二世でしたが、教皇の急死により未完に終わったとのことです。数奇な運命の街です。
とっても小さい町である「ピエンツァ」。町を東西に貫通する目抜き通りの長さが400m程度なので、町を一周するのも、歩いてまわるだけでも一時間もかかりません。更に見どころもほぼ一ヶ所に集中しているために、一日中この町にいるというよりは、周囲の町と併せた観光プランを立てた方がよいかも知れません。