ヴェネツィアン・バロックを代表する「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会」。当時蔓延していたペストの終焉を感謝して、聖母マリアに捧げられた教会だ。1631年から1681年の間に建設された。丸い大きなクーポラと真っ白な大理石が目を引く建物だ。特にサン・マルコ広場から夕刻に眺める姿は美しい。
教会の内部はクーポラから光が入り、明るい雰囲気だ。祭壇部にはティツィアーノの作品「聖マルコと聖人達」、そのほかにも天井に三点、壁に八点の作品が飾られている。また、壁面にはティントレットの大作「カナの結婚」が描かれている。どれも必見の美術品である。
バシリカとしてはそれほど重要ではないとのことだが、美しい外観と顕著な履歴でイタリアでも最も写真に収められる場所となっているとのことだ。