ヴェネツィアでの楽しみはいろいろありますが、その一つにいろいろな種類の船が見れるところというのが挙げられるでしょう。まずはヴェネツィアといえば・・・なゴンドラ、街の足として欠かせないヴァポレット、運河行きかうモーターボートや各種運搬船など、日常生活にこれほど様々な種類の船が登場するのは、さすが「水の都」といったところです。
しかし、それだけではまぁ珍しいね、で終わってします。私がヴェネツィアでぜひお勧めしたいのが、ジュデッカ運河に面したザッテレZattereの河岸を散歩することです。丁度今の時期は暑すぎず風もさわやかで気持ち良いので、ジェラートでも味わいながら散歩するのもよし、河岸沿いのバールで昼酒(!)を楽しむのもよしといったところです。
さて、この河岸を散歩しているとまず目につくのはマンションのように大きなフェリーです。これはザッテレの南西端にあるヴェネツィア港から発着しているアドリア海方面へのクルーズ船で、例えばギリシャなどにも行ける便があるそうです。
また、ヴェネツィア中にある運河ですが、場所によって所有者がヴェネツィア市であったり、国や県などであったりします。安藤忠雄氏のレスタウロで話題になったピノー財団の現代アート美術館「プンタ・ドガーナ」は元々、海の税関であった建物なのですが、この付近は国の所有だそうで、国旗を掲げ、重要人物をのせてきたのではと想像を掻き立てられてしまうような、いかにも!というスマートな船がしばしば停泊しています。他にもアルセナーレ付近では、寄港中の海軍の船も見れます。運が良ければ、一般公開していることもあります。